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リメンバー・ミュージック

【ローテク日記 第8回】質実剛健な新コーナー「わが街広報ひろいよみ」を作ってみた(前編)〜AIの罠と、究極の「丸投げ」〜

10 分前
読了時間: 3分

エフエムゆめウェーブ浅口スタジオの「K」です。 当ブログでは、ゆめウェーブがどのようにテクノロジーを放送の現場に活用しているかをご紹介しています。


これまで「AI交通情報」「AI天気予報」と、試行錯誤(と修正)を繰り返す泥臭いシステムをご紹介してきましたが、今回は少し毛色が違います。初期に作った後、ほぼ修正なしで文句も言わずに働き続けている質実剛健なスクリプト、「わが街広報ひろいよみ」の開発エピソード(前編)をお届けします。

「有人時代」の終わりと、代替コーナーへの道


エフエムゆめウェーブでは、生放送に人間が常駐していた「有人時代」、各市町が発行する広報誌の中から時期に応じた情報をピックアップして紹介する『ゆめエリアタウンインフォメーション』というコーナーを放送していました。


しかし、番組改編の段階で生放送の枠が削減されることは決まっていたため、このコーナーをどうやって維持するか、代替となる運用方法を考える必要がありました。


失敗その1:人間が原稿を作ってAIに読ませる(手間の極み)


最初に考えたのは、とてもシンプルな方法です。 「広報誌から任意の記事を選び、AI(VOICEPEAK)にアナウンスさせて録音番組にする」というもの。


運用フローにすると、こんな感じです。


  1. 広報誌から記事をピックアップ

  2. 誌面をアナウンス用に原稿化(手打ち)

  3. AIにアナウンスさせる(おかしなアクセントを適宜修正)

  4. 放送システムに完パケとして登録

  5. オンエア


……お分かりでしょうか。めちゃくちゃ手間なのです。 はっきり言って、これならAIにアナウンスさせるより、人間がマイクの前に座って読んだ方が圧倒的に早いです(笑)。


ゆめウェーブの放送エリア周辺には5つの市町(笠岡市・浅口市・里庄町・井原市・矢掛町)があります。平日5曜日 × 5市町 × 5週分で、放送用のコードも100近い数に膨れ上がります。これでは完全に手段と目的が逆転しており、とても毎日の仕事にはなりません。


失敗その2:PDFをAIに読ませる(コストとよみかたの罠)


続いて考えたのは、「広報誌の記事を、AIによって自動で原稿化する」方法です。 自治体のサイトにあるPDFの広報誌をAIに読み込ませて原稿化し、それをVOICEPEAKに読ませる。確かに、人間が手打ちするよりは楽になりそうです。


しかし、よくよく考えるとこれも問題だらけでした。 そもそもPDFから任意の記事を切り出して画像化し、AIに読ませるという前処理が必要です。また、画像から文字を起こす処理にはそれなりのAPIコストが発生するため、なんだか無駄な費用を使っている気がしてきました。


さらに決定的なのが、「ローカル特有の施設名や用語」の存在です。 交通情報編でもお話ししましたが、本文には独特の読み方をする用語や施設名が頻出します。これをAIが正しく読めるように一つひとつ修正していては、結局とてつもない時間がかかってしまいます。


そして閃いた、究極の「丸投げ」


「AIを使っても、結局人間の作業が全然楽にならない……」 思案すること数日。ついに画期的なアイデアを閃きました。


「そうだ、本文を読むのをやめよう」


各自治体のホームページで公開されている「RSS(新着情報の配信データ)」機能。これをもとに、ホームページの『更新日』と『タイトル』のみをシステムで自動抽出するのです。

AIには、そのタイトルだけをアナウンスさせます。 そして本文についてはこの際きれいさっぱり無視して、「詳しくは、各自治体のホームページをご覧ください」と、ラジオお決まりの常套句で丸投げする!(笑)


言い方を変えれば、「ラジオでは見出しだけを伝えて、詳細は公式WEBサイトへ誘導する」という、メディアとして一番正しい役割分担に気づいたわけです。


この究極の割り切り(構想)をもとに、私は新たなスクリプトづくりに励むことになります。


(後編に続く)



こんなことを考えて、geminiに投げかけ。

それらしいものが出来てくるけど・・・いまいち、うまくいかない・・・。


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