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23:00〜23:55
Radio Clip

【ローテク日記 第10回】AI天気予報に新機能!〜「心の声」が放送にダダ漏れになった、おしゃべりAIの悲劇〜

16 時間前
読了時間: 4分

エフエムゆめウェーブ浅口スタジオの「K」です。

当ブログでは、ゆめウェーブがどのようにテクノロジーを放送の現場に活用しているかをご紹介しています。


実は「次回はAIリクエスト編を書こう!」と思いながら、気がつけば月日が経ってしまいました(笑)。その間に、稼働中の「AI天気予報(エリア天気)」をひとつバージョンアップしましたので、今回はそのトピックスをご紹介します。


新機能「コメント補足機能」でラジオらしさを


これまでのAI天気予報は、公式発表された気象データを順番に読み上げていくというものでした。これはこれで、残り時間に応じてアナウンスする項目を取捨選択するなど改善を重ねてきたのですが、次なる課題として「よりラジオらしい展開」を目指すことにしました。


テレビやラジオのお天気お兄さんのように、予報の最後に気の利いた「まとめコメント」をアナウンスできれば、もっとラジオらしくなるのでは?と考え、新たなスクリプト開発に取り組みました。


意外にすっきり完成?……からの落とし穴


相棒のAI(Gemini)に相談すると、「完全に実現できます!」との心強いお言葉。ちょこちょこっとプログラムを修正して、機能はあっさり完成しました。テストの結果も非常に良い感じです。


【テストコメント例】

「今日は昼過ぎから晴れ、紫外線がかなり強く、暑さ指数も注意レベルです。どうぞ日差し対策と水分補給を心がけてお過ごしください。」


「今日は昼過ぎから晴れるでしょう。紫外線はかなり強く、南部ではやや強く吹く風にもご注意ください。薄手の洗濯物はよく乾く見込みです。」


……すごく、お天気のお兄さんです!


大成功を確信し、さっそく本番稼働を開始。

朝9時台の放送は、テスト通りとても良い感じで流れました。


ところが、続く10時台。

突然、AIが見えない誰かに対して話し始めます(汗)。


AI「はい、承知いたしました。コミュニティFM『ゆめウェーブ』の男性アナウンサーとして、優しく丁寧な口調でまとめ・注意喚起メッセージを作成します。」


(謎の間)


AI「明日も晴天が続きます。紫外線はかなり強く、朝晩は冷え込みます。体調管理にご留意ください。」


なんだなんだ!?

このまま訳のわからないことを話し続けたらどうしよう……と冷や汗をかきましたが、なんとか最後は無難なコメントで終わってくれました。


なぜAIの「心の声」が漏れたのか?


放送後、急いでアナウンス原稿の生成ログをもとに原因を調べました。結論から言うとこういうことです。


原因は、Geminiが「ラジオアナウンサー」になりきる前に、「AIアシスタント」として私の指示に対するお返事(はい、承知いたしました。〜作成します)を原稿に書き込んでしまったためです。

先ほどAPIの呼び出しをシンプルに修正した際、出力を安定させるための設定(temperature=0.2など)を外してしまったため、AIが本来のチャットAIらしい「おしゃべりな性格」に戻りやすくなっていたのが原因でした。


AIって、本来はこんなにおしゃべりな性格なんでしょうか!?(笑)


確かに人間でも、仕事の指示が書いてあるメモを見ながら「えーっと、あれやってこれやって…」と暗唱しているつもりが、つい心の声が漏れて独り言になっている時がありますが、AIでも全く同じ現象が起きるんですね……。


慌ててプロンプト(指示書)とAPIの設定を再度調整し、無事に修正は完了しました。


コメント機能が目指す「安全安心」


ドタバタはありましたが、このまとめコメント機能の目指すところは、やはり地域の皆さんへの「注意喚起」です。


注意報・警報を「事実」として伝えることも大事ですが、そのうえで「こういったことに注意したほうがよいですよ」という部分を、固定の定型文ではなくAIを活用してその日の状況に合わせられないか。それによって、より住民の皆さんの心に届き、実際の安全行動に移していただくことができないか。


これから秋から冬を迎えると、空気の乾燥による火災などの恐れも高まってきます。時期に応じた内容をAIと一緒に考え(時には暴走をなだめ)ながら、ゆめウェーブならではの「安全安心」の放送を目指していきます。

「AI心の声」が漏れた本番。ラジオ放送を録音した音源なので、ノイズが入っています(なので本物の放送です)。




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